キャンプと教育について・・・効果は?

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一応本ブログでは

「キャンプときどき教育」と掲げているので

今日はちょっと教育についても触れますね。

 

このブログを読んでくださっている方は

もしかしたら、

私がキャンプと教育を結びつけて

何やら子どもに良さげなことを

しているのかもしれない!

そう、期待してくださっている方も

いらっしゃるかもしれません。

 

・・・が、申し訳ないのですが

私はそんなこと一切しておりません。

 

まず、私のスタンスと言いますか

立ち位置と言いますか、

その辺りについてはっきり明言しておきます。

 

私は、キャンプでは

その場を楽しむことに集中しています。

そして、いわゆる従来の「教育」というものに

懐疑的です。

 

大人が「教育」を意識して

子どもと触れ合うと、どこかに

歪みが生じる気がしてます。

 

上から目線で

こうすれば正解だよ!

と、言いたくなりますから。

 

変化の激しいこの時代

「正解」は目まぐるしく変わり

人生における「成功」の定義も

変わりつつあります。

 

いい学校出て、大企業に入って

郊外に一戸建て建てて・・・

 

という人生が「いわゆる勝ち組」には

なり得ない。

 

 

働き方やライフスタイルもガンガン変わり

終身雇用は破綻して

学生→正規社員→老後

という、

ベタな人生計画を立てるよりも

下のように

 

学生→学生起業→学生→正規雇用→学生→フリーター→起業→契約社員

人生の転機がたくさんある前提で

その転機を楽しめてしまう人が

安定して楽しく豊かな人生を送れる気がしてます。

 

まあ、そもそも

どんな生き方が本当にその子にとって

幸せなのかは分からない。

それこそ正解なんてないですからね。

ゆえに、教育に正解はない。

 

だから

「キャンプは子どもの教育上いいから

 どんどんやりましょう!」

という主張も・・・

まあ、そうかもしれないけどさあ・・・

って感じです。

健康には良さそうですけどね。

 

www.camp-tea.work

 

 

そもそも、

「キャンプって子どもにいい影響あるらしいから

 始めましょう!」

という主張は欺瞞に満ちていると思います。

 

だって、私の本音は違いますから。

「昼間から自然の中でうまい酒が飲める」

これですよ。

 

皆さんもそうじゃない?

 

結局のところ

キャンプは親の道楽。

子どもの教育のために

しているわけじゃない。

 

親の道楽に子どもは付き合ってくれてるんです。

特に、小さい子どもにとっては

「親がキャンプ行くぞ!」と言ったら

選択の余地がないですからね。

行くしかない。

そのことを忘れてしまうと

(自分は子どものために、自然と触れ合う機会を

作っているのに、うちの子は全然

自然と触れ合おうとしない!

これじゃあいかん!)などと考え

無理やり

「よし!魚のつかみ取りするぞ!」とか

嫌がる子どもに「自然(笑)のアクティビティ」を

押し付けたりとかしそう・・・。

 

ま、早い話。

教育を意識してしまうと

キャンプを楽しめないんですな。

 

むしろ、キャンプに言った時

そのキャンプを全力で楽しむことに

集中した方がクリエイティビティが

増しそうな気がします。

「その場にあるもので楽しみを作り出す」

そういう習慣はつけといて

損はないと思うしね。

 

 

 

私が

「教育に興味がある」

のは、教育というものをむしろ

すごく胡散臭いものとして

捉えているからです。

 

「キャンプで協力を学ぼう!」

「自然に触れさせると地頭が良くなる!」

 

とか聞くと

「エビデンスあるの?」

と意地悪な気持ちになります。

 

超絶斜に構えつつ、調べてみると

なんかそれっぽいのが出てきましたよ

 

子どものからだと心の問題を様々な方法で調査・研究している、日本体育大学の野井真吾教授との共同研究も2007年から開始しました。

10年にわたる共同研究で蓄積したデータを分析すると、長期キャンプには以下のような成果があることが判明しました。

・寝つき、朝の体調・食欲、排便リズムを良くして、悩みを軽減する
・身体活動量(歩数)を増加させる
・午前中の覚醒水準(棒反応)を高める
・生体リズム(メラトニン)を整える
・自律神経(体温)の調子を整える
・前頭葉(go/no-go)の発達を促す
・足趾の筋力・巧緻性を高める
・視機能を高める

森の達人に学ぼう|HondaWoods 元気な森を次世代のために、地域のために。より引用)

 

うーむ…

どのようにして

効果測定したのだろうか…

本当に因果関係があったのだろうか…

気になることは多々ありますが…

 

まあ、でも感覚的には

この結果は割と妥当かも。

「外遊びが視力低下のリスクを防ぐ」

というメタ分析

複数の研究の結果を統合し、より高い見地から分析すること

はすでに行われているみたいですし。

 

 

キャンプで子どもを育てようとするより

日常的に子どもが豊かな人生を

送っていくような関わりがあると思ってます。

 

キャンプは起爆剤にはなるかもしれないけど

きっかけに過ぎない。

非日常を日常に落とし込んでいく必要があるのかな、と。

 

ただ、繰り返しになりますが

私はこういう、

キャンプで子どものスペックを

上げることに躍起になるよりも

その場を自分なりにいかに楽しむか

という習慣をつけることを大事にしたい。

 

キャンプに行って

「はい、人に迷惑をかけなければ何してもいいよ」

という状況に放り込まれることで

いやでもそういう習慣はつく気がするんですよね。

 

これは、キャンプに行き始めて

私自身が実感していることです。

 

場をいかに楽しむか

考えざるを得ない。

 

ポイントは「自分なりに」というところで。

 

キャンプに行ったからといって

別に好きでもないのに

自然に触れ合おうとしなくても

いいと思ってます。

 

テントの中で遊べるものを

事前に用意しておくとか。

キャンプ場の周りに

自分が楽しめそうな場所があれば

家族に提案して一緒に行こうと促す。

 

その場をいかに楽しむかを

考える習慣をつけることで

主体性は身についていくのでは

ないですかねえ。

 

この本を読んでいてそんなことを

考えました。

 

科学が教える、子育て成功への道

科学が教える、子育て成功への道

  • 作者: キャシー・ハーシュ=パセック,ロバータ・ミシュニック・ゴリンコフ,今井むつみ,市川力
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2017/08/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本ねー・・・

本当に題名が残念。

なんか胡散臭いし、バカっぽい・・・。

めちゃくちゃいい本なんですけどね。

 

岩瀬先生という

今度軽井沢に学校を作ろうとしている

超カリスマ小学校教員の先生も

絶賛しておりました。

 

子どもとの関わりにモヤモヤしている方は

一度読んでみると、少し楽になるかもしれません。

 

なんか、全く整理せずに

だらだらとここまで

自分の思いを語ってしまいましたが・・・。

読んでくださり

ありがとうございます。